創業等支援助成金

香川県 東かがわ市商工会女性部

   【事業名】

「ひなまつり事業」hina hinamaturi

【所属商工会女性部】 

東かがわ市商工会女性部

【代表者氏名】 

福光 澄子

 

【事業の概要】
当会管内の引田地域では、古い町並みの民家や商店の店先や、土間、窓辺にお雛様を飾り来訪者が町を散策しながら自由に見られる「ひなまつり」のイベントが開催されている。本女性部も実行委員会に参画するなど、積極的に協力をしている。また、イベントの一環として、女性部員による手作りの雛人形の展示及び販売(10~20体程度)をしており、毎年好評を得ている。

本事業により、イベント期間中(5日間)のみの展示販売だったものを、年間を通じて展示販売できるようにした。具体的には、地元商店(NPO法人讃州井筒屋敷:地元の観光名所)に常設コーナーを設けた。

以前は雛人形のみの製作であったが、本助成金を有効活用してミニサイズの雛人形や端午の節句の兜や干支といったように商品のバリエーションを増やし、年間を通じて魅力ある商品展開にした。本雛人形は粘土を材料とした陶器によるものであり、成形から窯焼き、色入れまで、部員による100%手作りの商品である。

 

【事業開始のきっかけ】
平成15年より、地域イベントとしての引田ひなまつりが開催されており、平成17年から、女性部がイベントのバザー部門に出展協力を行うようになり、平成18年からは、陶芸家が女性部員にいたこともあり、女性部として「雛人形」づくりに取り組むようになった。当初、作品は展示目的であったが、購入希望者が多かったため、急遽、販売することとなり、その後も、製作した雛人形は毎年完売となるほどの好評を得ている。

しかし、在庫を抱える程の資金源が女性部にはなく、イベント期間のみの販売ということにより、製作は毎年10~20体程度であった。しかし、4年間の製作経験により、部員の技術も向上し、雛人形以外の製作も十分可能なレベルであり、本助成金を得て、事業化したい。

 

【事業の具体的な活動】
お雛様形づくり【素焼き・下絵付け・釉薬つけ・本焼き・上金色付け】

老人施設等へ寄贈  引田ひなまつり出店販売

 

【助成金の使途】
陶芸用材料  21万

消耗品一式   7万

備品     13万

試作PR費   9万

 

【事業の成果】
「雛人形」の製作は、完成まで4~5ヶ月程度必要であり、製作期間が長期間にわたることから、女性部の年間事業として位置づけられ、参加部員間のコミュニケーションの向上に大きな貢献をもたらした。

また、今までは、地域イベントの一環として行なっていた「雛人形づくり」が、商品バリエーションを増やすことにより、年間事業として確立できた。

 

【今後の展望】
毎年、完全手作りによる雛人形を製作しており、一つとして同一のものはなく、女性部による雛人形を楽しみに訪れる観光客も少なくない。

また、商工会としても観光事業に積極的に取り組んでおり、雛人形製作による地域

PRは大きな波及効果が見込める。

陶器による雛人形は地元では珍しく、今後は「雛人形」といえば「東かがわ」と認識されるように積極的かつ継続的に事業を行っていきたい。

 

【商工会の担当者から一言】

昔ながらのひな飾りの中にあって、オリジナリティーに富んだ手作りひな人形は、

多くの来訪者から好評を得ており、ビジネスとして十分採算も取れ女性部活動資金源となります。

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山の神工房(福岡県 立花町商工会女性部所属)

   【事業名】

農商工連携「たちばな梅のブランド化戦略」事業tachibana

【所属商工会女性部】 

立花町商工会女性部(現:八女市商工会女性部)

【代表者氏名】 

中島加代

【事業の概要】
・ 立花梅の高付加価値商品の開発及びブランド化

・ にんにくの栽培・加工及び商品化

【事業開始のきっかけ】
立花町商工会では、平成18年度から19年度にかけて特産品の南高梅を使った商品開発を行って、「完熟 たちばな梅」を商品化した。

その事業の製造部分を女性部が受け持ち、ノウハウを蓄積して更にグレードアップした商品を企画開発することに成功して、この製品を商品として流通に載せることとした。

 

【事業の具体的な活動】
「完熟南高梅」、新たに加工開発した「梅の黒糖煮」、「にんにくしょうゆ漬け」を、地元の道の駅などで贈答品として販売するほか、RKBラジオまつり、県連合会主催の〈特産品求評会/商談会〉へ出展し、商品の宣伝普及・評価を高めるよう努めた。

 

【助成金の使途】
原料仕入れ(20万円)  冷凍庫  (10万円)

備品   ( 5万円)  包装資材 ( 5万円)

広告宣伝費( 9万円)  水道光熱費( 2万円)

 

【事業の成果】
原材料生産者が保存食としていたものが商品化され、地元の道の駅で販売されるようになり、好ましい競争関係が生じている。

販売当初は月20パック程度であったが、パッケージやパンフレットの見直しにより、現在では月100パックを売り上げるようになった。

贈答品の注文も徐々に増えてきている。

 

【今後の展望】
消費者に「私達のこだわり商品」の詳細が伝わりやすい通販を始め、販路を開拓しながら売上を拡大していきたい。

また、原料生産者の生産意欲の喚起と生産拡大により雇用を創出し、地域の活性化に繋げたい。

 

【商工会の担当者から一言】

農業を基幹産業とする当町において、農商工連携事業としてのこの取組は他生産者の刺激となり、個人を問わずグループによる製品の開発や創業等のきっかけを与えている。

今後は、地域ブランドとしての確立を望みます。

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