熊本県 五木村商工会女性部
【事業名】
五木のよかもんおすそわけプロジェクト
【代表者氏名】
田上 スミエ
【事業の概要】
五木村の地域資源を活用した特産品の開発をおこなう。特に商品価値の低い規格外品を農家から直接買い取り、女性部自ら商品開発を行うことで、部活動の充実を図り部員間の連携を深め、経営者としてのスキルを高め儲かる仕組みを作る。地域全体を巻き込むことで村の活性化にもつなげる。
【事業開始のきっかけ】
地元祭りでバザー出店を検討した際に、地元食材を活用した商品を販売したいとの声が上がり、五木村で催事の時に食べる伝統食の「混ぜ飯」を販売することになった。出来るだけ地元食材を活用して作った商品がとても好評で、部員間で商品化したい機運が高まっていった。
【事業の具体的な活動】
専門家を招いて素材の選定と商品のコンセプトを検討。山間地にある五木村で唯一、通年収穫できる素材として「椎茸」を採用し、コンセプトは、「都会の若いお母さんに安心安全な食を届ける」とした。
料理研究家を招いての試作を繰り返し、地元祭りでの試験販売を行い、商品の味付け、容量、パッケージデザインを決定した。
3月には、東京のアンテナショップでの試験販売と福岡での商談会にも参加した。また、行政、県担当者への新商品発表会を行い、メディアにも取り上げられた。
【助成金の使途】
商品を保存する上で欠かせない「真空パック機」を購入した。
107,784円
【事業の成果】
元素材である「椎茸」の規格外品を流通に乗せることができた。
「大人の贅沢 椎茸ごはん」と「子供も喜ぶ 椎茸ごはん」の2種類を開発することができた。どちらも無添加にこだわり、安心安全とおいしさを追求した商品となった。また、検討会や試作会を行う中で、女性部間の絆が深まり、より綿密な連携が取れるようになった。
【今後の展望】
地元物産館での土産物として、又、福岡の自然食品の店など食にこだわる消費者に向けて販売していく。製造は、女性部だけでなく地域の高齢者を巻き込んで生産量を増やし、地域での生きがいづくりを目指していく。
【商工会の担当者 から一言】
いつも作りなれているはずの「混ぜ飯」が、商品化となるととても多くのハードルがあり、部員の皆様の熱意がなければ商品化まではたどり着けなかったと思います。今後は、出来上がった商品を流通させるための販路開拓やPRなど新たな支援事業を継続させていきたいと思います。