美人工房(茨城県 城里町商工会女性部所属)

【事業名】 

次世代を生きる“かけがえのない人たち”のために美人工房
—循環型社会の構築を目指して—

【所属商工会女性部】 

城里町商工会女性部

【代表者氏名】 

南條惠子

 

【事業の概要】
平成13年度より環境に負荷の高い廃油の再利用として「EM廃油せっけん」の製造、及び「家庭生ごみ堆肥化事業」に取り組んでいる。
平成21年度より地産地消の観点から、地場産野菜をふんだんに使用した「ベジタブルシフォン」(ベジフォン)の試作研究に取り組み、製造販売を行う。

 

【事業開始のきっかけ】
地球環境問題がクローズアップされてきた中、平成12年度より、役員会において、主婦でもあり、母親でもある部員の皆さんが、私たちに何ができるか?何をすればよいのか?を真剣に考えた。そして、ちょうどそのころ、縁あって取手市のNPO「緑の会」の皆様と交流を持つことができ、[EM](有用微生物群)を主体とした生ごみの堆肥化や、廃油せっけんの製造の指導をいただく機会に恵まれた。そして、平成13年度以降の事業計画の中には、環境問題と取り組むための事業が柱として企画実行された。
また、平成21年度より3年間、茨城大学及び筑西市商工会「エコの木プロジェクト」との3者連携による地域活性化と環境保全を両立させる仕組みづくりを目指す事業が開始されることとなったのを機に、長い間使用されなかった「美人工房」と名付けられた作業所を借り受けて、地産地消の観点から地場産の旬の野菜をふんだんに取り入れた「ベジタブルシフォン」の試作を始めた。

 

【事業の具体的な活動】
「家庭生ごみ堆肥化事業」は、堆肥化に不可欠な[EMぼかし]の仕込み(25年度は1200キロを超えた)に始まり、そのぼかしを使用して各家庭が自己責任において生ごみをごみにしないで大地に還元し、堆肥化を図り、農業や園芸に活用した。
ベジタブルシフォンは町内2か所の道の駅を中心に販売し、順調に売上が伸びている。また、平成26年2月より「楽天市場」にショップを開設し、販路の拡大に取り組んでいる。

 

【助成金の使途】
1.ノート型パソコン一式
68,962円
2.RMS出店料及び初期登録費用
308,700円
3.楽天市場開設指導講師謝金
100,000円
合計   477,662円

 

【事業の成果】
「生ごみの堆肥化」により、台所から環境問題への意識を高めるとともに、協働の作業により、部員相互の連携と連帯も深まった。もちろん水分を多く含む生ごみの削減がCO2の削減に直結することは言うまでもない。
頂いた助成金をもとにネット環境を整え、「美人工房」で、RMSショップへの参入を図ることができた。開店2か月、徐々にではあるが、手ごたえを感じてきている。今後、さらなるショップの充実を図り、販路拡大に努め、地域振興に貢献していきます。

 

【今後の展望】
「生ごみの堆肥化」に関しては、今年度は行政との連携を図りながら、広域での組織化をめざし、ビジネスモデルとして事業の拡大を図りたい。また、環境にやさしい暮らし方の提言を行いながら、環境に配慮するまちづくりを提案していきたい。
「ベジフォン」は、RMS出店を活用し、城里産こだわりの農産物とのコラボを検討しながら、全国に向けて発信し、さらなる販路開拓に努めていく。

 

【商工会の担当者から一言】
全くの素人が始めたシフォンの製造も9か月で約600万円の売上となった。今後も、更なる販路拡大に向けて、経営支援を行っていきたい。


1.わたしたち商工会女性部は、女性の特性をいかし、地域振興発展のよき協力者であるとともに、推進者となります。
1.わたしたち商工会女性部は、商工女性の使命感に徹し、組織活性化の原動力となります。
1.わたしたち商工会女性部は、社会一般の福祉の増進に努め、豊かなまちづくりの担い手となります。
商工会の機関紙である月刊「 商工会」に、各地女性部(県女性連含む)の事業(各種活動・イベント等)を取り上げていきますので、是非、皆様からの情報提供をお待ちしております。