事業紹介
特産品部会(山梨県 南アルプス市商工会女性部所属)
【事業名】
「南アルプスの風」~スモモ・キウイフルーツ(フルーツドレッシング)販路・販売量拡大事業~
【所属商工会女性部】
南アルプス市商工会女性部
【代表者氏名】
清水初恵
【事業の概要】
土産品や家庭での使用を目的とした商品としてだけではなく、贈答用として扱ってもらえるような商品作りを目指し、開発したキウイフルーツドレッシングとセットで販売し、販路を拡大するために容器・デザインを一新し、販路・販売量の拡大に繋がった。
今後、受注量が増加した際には市内の製造業者にドレッシングの製造を委託できるよう準備を進める考えである
【事業開始のきっかけ】
平成16年から、女性部員の有志で特産品部会を作り、地域振興を目的に特産品開発を進めてきました。H23年度まで指定管理施設のみで販売していたため販売量が伸びず、他の果物でのドレッシングの開発を進めてきた。H24年度にはキウイフルーツドレッシングが完成したのをきっかけに、容器やラベルデザインを一新し、販路・販売量の拡大を目標に事業を計画した。
【事業の具体的な活動】
① 新しい容器・ラベル等の作成 ②イベントなどへの参加 ③ メディア等へのPR
④ 生産体制(グループ交代制)検討 ⑤ 市内製造業者との製造委託検討
【助成金の使途】
ラベル・包装・容器・デザイン・制作費
【事業の成果】
本年は、容器・ラベルをリニューアルし、新たに包装用の袋を作成した。容器は今までの形に近い瓶の形状でプラスチックキャップが使用できる容器に変更した。それに伴い、ラベルデザインも一新し、「フルーツ王国南アルプス」がよりPRできるような商品名に改名した。また、袋入れで販売することで、お土産や贈り物などとして使いやすい商品になり、特に新商品のキウイフルーツドレシングが好評で販売数を伸ばしているが、反省点は容器・ラベル等の決定に時間が掛かりすぎてしまった事である。
【今後の展望】
南アルプス市の特産品の代表であるスモモとキウイを原材料としたドレッシングを開発・生産・販売していく事により他特産品との相乗効果により販路・販売量の拡大が期待できる。また、「フルーツ王国南アルプス」のPRにも大きく貢献できる。
【商工会の担当者から一言】
今年度キウイフルーツドレッシングの製品化に成功し、素材だけでなくパッケージやネーミングにもこだわって、「すもも畑のそよ風」と「キウイ畑の贈り物」を販売できるようになった。どちらも南アルプス市特産のフルーツを使った製品であり、ピューレの原料は100%市内で生産された果物である。地域農家と連携して新しい分野へ進出していこうという、農商工連携事業のモデルとして成功に結びつけ、地域に貢献して行くためにも、今まで以上に販路拡大に力をいれていって欲しい。
群馬県 草津町商工会女性部所属
草津味とうじうどんの商品化による草津新名物開発事業
【所属商工会女性部】
草津町商工会女性部
【代表者氏名】
宮崎洋子
【事業の概要】
草津新名物開発として、草津産の笹を使った「ちまき」の開発。
伝統的ちまきと中華風ちまきの開発を行った。
草津味とうじうどん及びちまきの宣伝活動を行った。
【事業開始のきっかけ】
草津味とうじうどんを平成22年に開発し、その販路開拓と新たな特産品を開発しようと考えていた。
【事業の具体的な活動】
・東京都女性連において、特産品事例発表及び試食を行い「草津味とうじうどん」のPRをすることができた。
・伝統的ちまき及び中華風ちまきづくりの講習会を開催し、草津産の笹を使ったちまきの商品開発を行った。伝統的ちまきは「商工祭」で宣伝することができた。
・「ぐんまちゃん家」において開催された「サロン・ドG」(記者発表)に参加し、「草津々味巻き」(ちまき)を紹介した。
【助成金の使途】
ちまきづくり講習、笹取り作業など
【事業の成果】
東京都女性部連合会との交流及び情報交換ができ、草津味うどんのPRができた。
伝統的ちまき・中華風ちまきの開発ができた。
サロン・ドGにおいてこれらのちまきのPRができた。
事業を進めていくにつれ、女性部員の意識が高まった。
女性部経営改善支援事業により「おかみ食堂」のロゴマークができた。
【今後の展望】
開発した「ちまき」の販路開拓を行いたい。
【商工会の担当者から一言】
部員が自主的に活動し、自分のお店でも利用したいと真剣に事業に取り組んでいた。これからも継続して特産品開発を進めてもらいたい。
沖縄県 石垣市商工会女性部
地元を知り尽くした商工会女性部が、島の魅力を地元目線でご案内!
~石垣市商工会女性部による おもてなし事業~
【所属商工会女性部】
石垣市商工会女性部
【代表者氏名】
浦内由美子
【事業の概要】
地元を知り尽くした商工会女性部が、島の魅力を地元目線でご案内する。
【事業開始のきっかけ】
平成23年度に商工会女性部ホームページの中で、島の魅力アピールムービー(石垣島自慢)を作成しインターネットを通した情報発信を開始した。今年度については女性部員を中心に体験型・着地型観光に取り組んでいきたいと考えており、その為の集客サイトの構築並びに運営ノウハウの取得について本事業で実施していきたい。
【事業の具体的な活動】
地元の伝統、食べ物などを活用した観光メニューを創出し、地元女性部で受け入れを行う。
例) 石垣島半日プラン・・・料理や工房の体験、自然散策、星空観測、女性部演芸など
【助成金の使途】
1.モニターツアーにかかる費用(2回実施)
2.パンフレット制作費
3.事業集客サイト構築費
【事業の成果】
今年度は、当事業を今後実施していくに当たって、事業内容や宣伝媒体など、体制構築が主であった。また、昼と夜に行ったモニターツアーでアンケートを実施し、当ツアーの内容ではどの年代が一番適しているのか等、下記の通り課題整理を行った。
- 島外者を主なターゲットとしていたこと、またツアー参加者より石垣島に夜の娯楽が少ないという指摘もあり、夕方から夜にかけての事業を検討した。
- 女性部事業所にて石垣島産の材料を使った食事を提供したが、非常に好評。料理の提供方法についても、今後ツアーに合った形に改良・検討する。(島料理体験教室等)
- とぅばらーま・まみどーまなどの伝統演芸を中心とした女性部の余興は大変好評。余興の内容に関しては特に変更せず、今後は質を高める努力を行う。
- 参加費については、送迎・食事・女性部の演芸など上記内容と、アンケート結果から、8,000円~10,000円を想定。また、年齢層については、金額や内容を考慮し、30代~50代を想定。
【今後の展望】
予算の都合でできなかった事業集客サイトを平成25年度で完成させ、沖縄本島や他県の女性部の受け入れを目指す。
【商工会の担当者から一言】
石垣島は県外出身者が多く、来島した観光客は観光地などで地元の方と触れ合う機会が少ない。観光客は地元出身者との触れ合いを求めていて、石垣島旅行のリピーターであればあるほど、深く石垣島を知りたいと思うので、その傾向は顕著。当事業は、昔から住んでいて地元を知り尽くしている女性部員が対応するということ、他の旅行業者の商品とは一線を画していて、大きな可能性を秘めた事業になる。研究を重ね、事業を今後本格的に実施していく。
静岡県 大井川商工会女性部
「大井川の恵シャツ」をPR、実用小物製作及び販売事業
【所属商工会女性部】
大井川商工会女性部
【代表者氏名】
天野雪子
【事業の概要】
大井川地区の特産品の桜海老・しらすをモチーフにした「大井川の恵シャツ」の生地を使って、女性の目線で、皆さんに親しみを持って使って頂ける、手提げ袋・巾着・トートバックを製作する。大井川地区の「あとりえ温々」さんにて、常時展示販売と大井川港朝市等のイベントで販売する。小物等の販売と合わせ、大井川地区の特産品のPRを展開いていく。
【事業開始のきっかけ】
大井川地区のPR事業として「大井川の恵シャツ」のデザインを一般公募し、静岡産業大学のデザイン課の学生さんのデザインを採用して、平成23年より販売を開始した。開襟シャツというデザインが好評で、最初に川勝県知事より注文を頂きました。知事が視察地モンゴルで「大井川の恵シャツ」を着用されたテレビ放送の反響で、多くの注文がありました。商工会理事がイベントで着用したことで、焼津市長をはじめ、地域の大井川桜海老商業組合等でも購入いただき、恵シャツは3回目の発注をかけました。シャツを購入いただいた方々より、他の物をこの生地で作って欲しいとの強い要望がありました。小物ならより多くの方に使ってもらえ、PRの拡大につながると、女性部で企画することに決定しました。
【事業の具体的な活動】
部員68名に声をかけて、まず4月29日の大井川港朝市にむけて、定期的に商工業研修センターに集まり、トートバック・巾着・手提げ袋等を分担して製作しました。 朝市では、初めての販売で予想以上の売上がありました。
部員の属する食育団体・高齢者団体等でも、まとまった数量の購入がありました。7月の踊夏祭では、部員が「タオルマフラー」を首に掛けながら新たに販売し、大好評でした。 9月には、生地の在庫が少なくなり、「大井川の恵」の反物を再度購入して商工まつりにむけて製作を続けました。
部員のアイディアで、ベルトポーチ・頭巾風の帽子も新たに作りました。
【助成金の使途】
生地代 218,630円
部材代 38,587円
ミシン代 149,340円
委託販売
手数料 100,000円
【事業の成果】
裁縫経験者を柱にして、部員各自ができることを分担して製作を続けました。
女性目線で「どんな物が喜ばれるか?」「使いかってが良いか」等、部員同士で真剣に話合い、お互いに新たな商品を模索しながら活動し、時間が経過すると、能率的に製作できるようになりました。 イベント時に、以前は醤油・そうめん・つゆの販売を行ってましたが、「大井川の恵シャツ」の生地の小物を販売することで、大井川産の桜海老・しらすを知ってもらう機会になり、PRできました。
【今後の展望】
次年度も継続して、イベント販売・常設展示PR等を行っていきます。
この小物販売を通して、大井川産の桜海老・しらすを、より広域に知ってもらえるようにしたいです。
【商工会の担当者から一言】
部員の皆さんには、多くの時間(午前・午後・夜間と)をさいて多大なご協力を頂きました。今年度はミシン等の購入で、皆さんに何も還元できませんでしたが、来年度は事業の収益で親睦会等を企画したいと思います。
千葉県 匝瑳市商工会女性部
【事業名】
【所属商工会女性部】
匝瑳市商工会女性部
【代表者氏名】
越川 八代枝
【事業の概要】
平成21年度より資源活用委員会を立ち上げ、現在は部員所有の納屋の一部を作業所に借り、作業をしていた。今後の流れを鑑み、匝瑳市商工会野栄支所の使用していない1部屋を、工房として利用できるように改装し、また、工具も部員より借りていたが、新たに購入し備えておきたい。完成後は定期的な製品開発研究会を開催し、竹製品や関連製品の開発・製造を行いたい。
【事業開始のきっかけ】
匝瑳市商工会女性部は、3年前に地域の活性化につながる事業を何か起こそうと研究会を立ち上げ、1年間地域の事を分析研究した結果、古くから由来がある竹を使ったお守りを制作することとなった。地域の子供達に無料で配布したり、販売をしたりしており、現在までお守りを約550個制作してきた。ただ、作業所や工具等を借用して制作しているため、定期的な製造や新製品の開発が難しい状況である。
【事業の具体的な活動】
市内の中学2年生と部員及び部員の家族等を対象に、交通安全・学業成就の印刷された竹のお守りへのデコ体験会を開催した。
【助成金の使途】
・デコ体験会開催の案内印刷
・体験会用のお守りの作成・字印刷代
・ネイルカラーの材料費
・ネイル講師の謝礼 等
【事業の成果】
残念ながら、制作の拠点にと計画していた支所は、老朽化等による雨漏りがひどいことが判明したため、工房とすることはできなかった。
しかし地元の中学生や部員に体験会の案内を配布し、体験会を開催したことで、女性部の「竹のお守り」の存在を周知することができた。
【今後の展望】
いろいろな年代の方に声をかけ、参加者を募集したり、公民館などの体験教室に出張サービスしてデコの「竹のお守り」を周知していきたい。
また、体験会において、中学生ならではの豊かな発想でデコレーションした作品が出来上がった。それを見た女性部員には、今後の作品への刺激になるのではないかと思われる。
【商工会の担当者から一言】
デコの体験は、始めるとだんだん楽しくなってきて、時間のたつのを忘れてしまうらしい。意外にも男の子も楽しそうにデコっていた。完成した作品には愛着がわき、みんな大事そうに持って帰って行った。
合併して6年。「竹のお守り」を通して地域の結びつきを強くして行きたい。
木の花工房(島根県 雲南市商工会女性部所属)
【事業名】
【所属商工会女性部】
雲南市商工会女性部
【代表者氏名】
多々納 睦子
【事業の概要】
雲南市地元山間部の桜(品種名:関山)を使い、安心・安全そして美味しい桜塩漬・桜ジャムの商品開発・販売拡大を行う。
【事業開始のきっかけ】
雲南市木次町は桜の町として近隣に知られ、シーズンには大勢の花見客で賑わう。桜の町、雲南市をもっと広く知ってもらい、地域振興に繋げていく目的で平成19年10月に桜染めの工房を設立し、活動を行っている。
桜は、春の開花時期だけ注目されているが、一年を通じ桜に興味をもち、愛してもらい、四季折々の桜を楽しんでもらうために、食べてもおいしい桜作りに着手し、桜塩漬の製造も始めた。また新たに桜ジャムの制作にも取り掛かることとした。
【事業の具体的な活動】
製造、販売を行う商品は、八重桜「関山」を一輪ずつ丁寧に手摘みした花びらを原料に、桜塩漬は塩分控えめ、桜ジャムは糖分控え目に商品開発を行い、地域の特産品として広く販売している。
原料の桜の花びらは、雲南市の山間部に咲く「関山」を利用しており、農薬等一切使わない、自然のものを生かして製造、安心・安全をコンセプトにしている。また、原料については、桜の木の植林等も行い、原料確保にも力を入れている。
【助成金の使途】
器具備品購入(保存用大容量冷蔵庫)
【事業の成果】
桜塩漬は、塩分控えめで作成しているため、冷蔵庫の導入により低温での温度管理ができ、色持ちが良く保存でき助かった。
桜ジャムは、冷凍保存が可能となり、通年を通して地域のイベントで桜ゼリーに加工し販売ができた。
【今後の展望】
H25は桜塩漬けを前年度の1.5倍の30㎏製造でき、H26は50㎏を目標にしている。これにより、製造量を増やし、販路拡大も行っていく。また、販売先情報についても発信していく。また、消毒保管庫の導入も行い、さらに安心・安全に努めていきたい。
【商工会の担当者から一言】
桜に対する思いと、それを地域振興に繋げていくという意欲もあり、今後の商工会として出来うる限りの支援をおこなっていきたい。
手づくりケーキの店ひまわり(広島県 呉広域商工会女性部所属)
【事業名】
【所属商工会女性部】
呉広域商工会女性部
【代表者氏名】
秋光 史子
【事業の概要】
特産品であるいちじくを使った手作りケーキを中心とした商品を、女性らしさや季節感をミックスしてブランド化していく。その方法として、SNSによる情報発信と販売促進ツールを利用した販路開拓を行い、安定した店舗運営を展開する。
【事業開始のきっかけ】
女性部の提案公募型事業のスイーツ開発に参加し、呉地域のイベント等で自社製品を含む多数の商品を披露、販売したこと。
【事業の具体的な活動】
HP設立により、商品、活動情報の発信を行い、お店の認知度を高める。また、原料であるいちじくを確保、年間を通じて安定した商品供給を実施する。
【助成金の使途】
HPの作成:60,000円 丸本雅明
商品PRツール(パンフレット、シール):48,000円 青木印刷
商品PRツール(マグネット):14,700円 (有)山広美工
合計 122,700円【助成金100,000円 自己負担金22,700円】
【事業の成果】
HP(www.himawari-cake.com/)、販売促進ツールの作成により、商品、お店、即売会等のイベント情報の発信、受信が容易となり、その情報量も格段に増加した。それにより、メールや電話での問合せや注文が増加し、受注割合の向上による商品ロスの減少で損益の改善にもつながった。また、特注の増加などへの丁寧な対応も実施できており、地域に密着した展開となった。
【今後の展望】
更に商品のオリジナリティーを向上させ、全国へ展開する。
【商工会の担当者から一言】
非常に研究熱心に新商品の開発に注力する一方で、地域密着型の事業展開を行っており、意欲的な活動が顕著に現れている。今後は更に商品力を高めて多くの方々にその魅力を発信していただきたい。
亀田マザーズ企業組合(千葉県 鴨川市商工会所属)
【事業名】
【所属商工会女性部】
鴨川市商工会女性部
【代表者氏名】
小川直世
【事業の概要】
平成24年4月に新設された亀田医療大学で、地元の商工会女性部のメンバーが、地元食材を使ったメニューを提供する学生食堂を経営する。また、平成25年5月開店に向けて、学生食堂の名称や、ロゴマークを1期生および新入学の2期生に募集することで、この学生食堂により親しみを感じてもらい地域に密着した学生食堂として経営を軌道に乗せる。
【事業開始のきっかけ】
亀田医療大学から学生食堂を地域の人たちに経営を委託したいとの要請があり、鴨川市商工会女性部メンバーで経営することを決意。東京大学や日本赤十字看護大学、新潟医療福祉大学の学生食堂見学を経て、平成24年12月28日に「鴨川マザーズ企業組合」を設立。
【事業の具体的な活動】
・亀田医療大学の学生食堂の運営。
・大学オープンキャンパスで見学者に食事を提供。
・学園祭で学食を一般開放し、市民の皆さんにご利用頂いた。
・地域の方々の会食の実施(市役所・女性部南部ブロック・オルカ鴨川FC・鴨川少年少女合唱団)
・地域の鴨肉飼育業者と連携して、鴨肉を使った新たなレシピ開発
【助成金の使途】
・ユニフォーム(白衣上下・厨房靴・帽子・エプロン)
・エプロンのロゴプリント
・開業当初に必要な事務用品、消耗品の購入
・学食お披露目会費用
・調理器具の購入
【事業の成果】
・新たな雇用を生むことができた。
・学食を通して、学生さんと地域の方々との交流の有効なツールとなった(学園祭への来場者数が昨年よりも多かった)
・オープンキャンパスでは、入学を希望する学生さんや親御さんたちに、手作りにとことんこだわった、学食を提供したことで、食生活への安心感を与えることができた。それにより今年は昨年よりも入学希望者が多く、学生獲得に大きく貢献することができた。
【今後の展望】
・100%リピーターという特殊な環境で、どこまでも手作りにこだわり、地域の新鮮な食材を生かし、学生のみなさんを飽きさせないメニューを提供し続けていく。
・地域食材の新たなメニュー開発し、名産品作りに挑戦していく。
・大学の入学希望者が増えていくように、特色ある学食を目指していく。
・学生さんたちの胃袋をつかむことで、卒業後も鴨川にとどまってもらい、若い人たちが増え、地域の過疎化に歯止めをかける一助を担っていく。
【商工会の担当者から一言】
鴨川マザーズ企業組合も設立1周年を迎え学生食堂として順調に流れてきているようです。大学生徒募集にも学生食堂の役割は大きく地域貢献にも一役かい目的達成まで一歩ずつ前進していると思います。
美人工房(茨城県 城里町商工会女性部所属)
【事業名】
次世代を生きる“かけがえのない人たち”のために
—循環型社会の構築を目指して—
【所属商工会女性部】
城里町商工会女性部
【代表者氏名】
南條惠子
【事業の概要】
平成13年度より環境に負荷の高い廃油の再利用として「EM廃油せっけん」の製造、及び「家庭生ごみ堆肥化事業」に取り組んでいる。
平成21年度より地産地消の観点から、地場産野菜をふんだんに使用した「ベジタブルシフォン」(ベジフォン)の試作研究に取り組み、製造販売を行う。
【事業開始のきっかけ】
地球環境問題がクローズアップされてきた中、平成12年度より、役員会において、主婦でもあり、母親でもある部員の皆さんが、私たちに何ができるか?何をすればよいのか?を真剣に考えた。そして、ちょうどそのころ、縁あって取手市のNPO「緑の会」の皆様と交流を持つことができ、[EM](有用微生物群)を主体とした生ごみの堆肥化や、廃油せっけんの製造の指導をいただく機会に恵まれた。そして、平成13年度以降の事業計画の中には、環境問題と取り組むための事業が柱として企画実行された。
また、平成21年度より3年間、茨城大学及び筑西市商工会「エコの木プロジェクト」との3者連携による地域活性化と環境保全を両立させる仕組みづくりを目指す事業が開始されることとなったのを機に、長い間使用されなかった「美人工房」と名付けられた作業所を借り受けて、地産地消の観点から地場産の旬の野菜をふんだんに取り入れた「ベジタブルシフォン」の試作を始めた。
【事業の具体的な活動】
「家庭生ごみ堆肥化事業」は、堆肥化に不可欠な[EMぼかし]の仕込み(25年度は1200キロを超えた)に始まり、そのぼかしを使用して各家庭が自己責任において生ごみをごみにしないで大地に還元し、堆肥化を図り、農業や園芸に活用した。
ベジタブルシフォンは町内2か所の道の駅を中心に販売し、順調に売上が伸びている。また、平成26年2月より「楽天市場」にショップを開設し、販路の拡大に取り組んでいる。
【助成金の使途】
1.ノート型パソコン一式
68,962円
2.RMS出店料及び初期登録費用
308,700円
3.楽天市場開設指導講師謝金
100,000円
合計 477,662円
【事業の成果】
「生ごみの堆肥化」により、台所から環境問題への意識を高めるとともに、協働の作業により、部員相互の連携と連帯も深まった。もちろん水分を多く含む生ごみの削減がCO2の削減に直結することは言うまでもない。
頂いた助成金をもとにネット環境を整え、「美人工房」で、RMSショップへの参入を図ることができた。開店2か月、徐々にではあるが、手ごたえを感じてきている。今後、さらなるショップの充実を図り、販路拡大に努め、地域振興に貢献していきます。
【今後の展望】
「生ごみの堆肥化」に関しては、今年度は行政との連携を図りながら、広域での組織化をめざし、ビジネスモデルとして事業の拡大を図りたい。また、環境にやさしい暮らし方の提言を行いながら、環境に配慮するまちづくりを提案していきたい。
「ベジフォン」は、RMS出店を活用し、城里産こだわりの農産物とのコラボを検討しながら、全国に向けて発信し、さらなる販路開拓に努めていく。
【商工会の担当者から一言】
全くの素人が始めたシフォンの製造も9か月で約600万円の売上となった。今後も、更なる販路拡大に向けて、経営支援を行っていきたい。