創業等支援助成金
埼玉県 桶川市商工会女性部
【事業名】
【所属商工会女性部】
桶川市商工会女性部
【代表者氏名】
鈴木政子
【事業の概要】
① お弁当・お惣菜・新鮮野菜の販売、配達。
② ①のいずれの食材も「地産地消」で「健康的な食生活の実現」、「旬の食を提供し、桶川郷土料理の提供」、「手作り弁当で健康的な食生活の実現」「地域の活性化」
③ 「街なか商女館」施設を開放→地域の様々な団体が利用。例:子供会、各種趣味の教室(三味線の会)、街づくり協議会など
【事業開始のきっかけ】
近年、駅東口地域に事業を営む店舗の事業主の高齢化及び後継者不在による廃業・閉店が相次ぎ、昨年、青果を営む店舗が1軒も無い状況になりました。これは、短期及び長期的に見ても、同地域で生活している市民に対し、日常的に必要なものが提供できない。という非常な不便をかけてしまうことにもなり、早期の解決が重要で事業開始のきっかけとなりました。
【事業の具体的な活動】
○事業の経過
①「街なか商女館」での弁当販売、新鮮野菜の販売
② 「街なか商女館」施設を毎月開放
○進歩状況
①市の施設「ふるさと館」より依頼があり高齢者・少人数世帯用の少量パックの惣菜を提供販売(H25年1月~)
② 注文があれば、催事での弁当提供
③ うどん作り、まんじゅう作りを「街なか商女館」にて指導
④ 商工会主催「我が家のおかず自慢コンテスト」(実施実績4回)、優秀作品のおかずを女性部にて献立へ加え提供検討
【助成金の使途】
・冷蔵庫、フライヤー、オーブンレンジを購入
事業の成果 購入により事業の成果につきましては、冷蔵庫購入において豆腐店が駅通り中山道周辺になく冷蔵庫を使用することにより豆腐等の販売や手作りゼリーなど、子供達向けデザートや高齢者向けの食材の献立レパートリーに大いに活躍。フライヤー購入につきましては、自宅で天ぷらを揚げない方に女性部の天ぷらが好評でフライヤー導入により大量調理、時間短縮につながりより多くのお客様への接客応対につながる。オーブンレンジもフライヤー同様です。
【事業の成果】
購入により事業の成果につきましては、冷蔵庫購入において豆腐店が駅通り中山道周辺になく冷蔵庫を使用することにより豆腐等の販売や手作りゼリーなど、子供達向けデザートや高齢者向けの食材の献立レパートリーに大いに活躍。フライヤー購入につきましては、自宅で天ぷらを揚げない方に女性部の天ぷらが好評でフライヤー導入により大量調理、時間短縮につながりより多くのお客様への接客応対につながる。オーブンレンジもフライヤー同様です。
【今後の展望】
安全な食材を衛生管理に注意し地域の方々へ提供していく。また、駅通り・中山道にはパン販売店が閉店するなどしており、市内のパン屋さんによる商女館を提供した「パンの詰め放題等」親子で楽しめる企画を検討するなど、お弁当販売に留まらず会員事業所、商店街を巻き込んだ事業展開していくことが今後の展望です。
【商工会の担当者から一言】
冷蔵庫など備品購入により女性部員の意欲にエッセンスが注がれ、猛暑にも冷たい惣菜を提供できるのではないかと、メニュー作成に力が入ると思われます。また、部長を中心に部員一同の協力が運営の上では大切で有りるが、女性部員の高齢化や廃業と同時に退部もあるなど女性部を取り巻く環境もだいぶ変わりつつあります。担当者として一つ一つ丁寧に運営の指導をし部長、部員さんをサポートし「街なか商女館」をPRしていきたいと考えております。
平成24年度実績報告
(1)商工会女性部に対する助成
(2)個人・グループに対する助成
福岡県 広川町商工会女性部所属
【事業名】
「地産地消による特産品開発と産直市の開催によるにぎわいある街づくり」事業
【所属商工会女性部】
広川町商工会女性部
【代表者】
庄籠 美貴子
【事業の概要】
広川町の特産品(八女茶、フルーツ、古代米)を使った広川オリジナルの加工商品を研究開発し製造販売を行いました。
【事業開始のきっかけ】
平成20年から免許のいらないこんにゃく、ジャムなど製造し産直市を開催して販売していましたが、品揃えを増やす必要があったため、特産物を使った商品の研究、製造販売を行うようになりました。
【事業の具体的な活動】
JAふくおか八女、べんがら村、ひろかわ藍彩市場での委託販売、町内の他団体と協力して産直市を開催、現在も継続して行っています。町内の3大イベントにも積極的に参加しています。
【助成金の使途】
共同作業場に厨房用品を設置
作業台
湯沸し器
業務用冷凍冷蔵庫
【事業の成果】
地域の賑わい創出を目的にスタートした産直市も行政や商工会女性部の協力を得て不定期ながら地域に浸透し評価を得ることが出来ました。
共同作業場として許可が下りたことによって様々な新商品を製造することが出来るようになり、直売所への出品も可能になったので新規で3ヶ所に出品をしています。
【今後の展望】
筑後地域雇用創出協議会の九州ちくご元気計画の研修を2年間行い本年2月で終了しました。今回の共同作業場の設置とあわせて、研修研究の成果を十分に活用し、地域のネットワークも活かしながら、雇用を創出できる団体を目指して活動を広げて行きたいと思います。
【商工会の担当者から一言】
「地域の賑わいを作り出そうという原点に立って事業を進めています。立ちはだかる法的、資金的な課題を一つ一つ解決し、着実に前進している点は評価できると思います。商品の良さだけでなくグループのユニークさをも訴求すれば、今後、地域の雇用、賑わい創出に大いに貢献する事業になると思われます。今後の展開、活躍に大いに期待するところです。
岡山県商工会女性部連合会
【事業名】
商工会女性部による『岡山のふるさと小包事業』
【所属商工会女性部】
岡山県商工会女性部連合会
(和気商工会女性部)
【代表者氏名】
藤原美子(和気商工会女性部 部長)
【事業の概要】
平成23年度当初より、県女性連の正副会長(副会長は備前・備中・美作の3ブロック長を兼ねる)が筆頭となり、3ブロック内の商工会の調整を図りながら、女性部が選んだ地域一押しの商品を『ふるさと小包』として箱詰めし、販売をすることに取り組む。
【事業開始のきっかけ】
地域資源を活用し次々に開発されるや特産品のPRを女性部も手掛けたいとの思いから、県下20商工会女性部がそれぞれの地域一押し商品を選出し、組み合せ、パッケージして最低1セットを作ってみることになる。それらを公表する場として、岡山県連が商工会法施行50周年を記念して行った平成22年年11月の農商工連携販路拡大物産展で、試験的に「岡山県版商工会女性部ふるさと小包コンテスト」を行ったところ、内外から大変好評を得た。
会場を訪れた一般消費者から「どこに行けば買い求められるのか?」との問い合わせや、県連役員から「是非この取り組みを軌道に乗せて、広く販売し、地元の良さを知ってもらうことが地域活性化に繋がるのではないか?」などご意見をいただき、女性部の事業として取り組むことになった。
【事業の具体的な活動】
正副会長だけでは広く県内20商工会の状況が把握できにくいことから、5月10日の通常総会終了後の理事会により『ふるさと小包プロジェクト会議』を結成。6月3日から8月29日までの3回の会議と販路拡大のためのHP作成の意義や売れるためのショッピングモール作りについての講習も受け、パンフレット及びHPを作成。年末の商戦にむけてチラシも作成し、10月から販売を開始した。
【助成金の使途】
パンフ作成費 199,552円 HP作成費 249,485円
講習会謝金・旅費 21,325円 会議費 151,166円
計621,528円
【事業の成果】
10月から販売を開始するにあたり、昨年度から実施した岡山県内3ブロックに分かれての商工会ブロック交流大会の会場で「ふるさと小包セット」を展示してPRしたり、各商工会女性部がそれぞれの親会役職員に声をかけ、県内外の知人・友人、親戚等へ贈答品として利用していただくよう声掛けをしたりして販売活動を行う。11月からHPも始動するが、3月26日現在で県下130セット程度の販売数となる。
【今後の展望】
平成23年度の販売実績を踏まえながら、この事業を拡大していくために平成24年度もHP並びにカタログやチラシの見直しを行い、事業の拡大に努め、『岡山県』の地域特産品を広く全国に売っていくとともにこの事業を通じて岡山県商工会女性部の活動の活性化の一助とする。
【商工会の担当者から一言】
昨年度は商品構成決定後のPR期間が短かったため、県下で半期約130セットの売り上げしかなかったもののその活動を通じて女性部が若干の利益を得ることができた。「売る」ことの難しさもあるが、「売れる」ことはうれしいことであり、女性部活動に自信と活気が生まれた。
何より女性部員が改めて地元産品を見直すことができ、自信を持って他地域に地元商品をPRできるようになり、経済効果を肌で感じることができた。この取り組みを県下で行うことにより、経済団体としての意識が統一的に高まったと思われる。
石川県 津幡町商工会女性部
「~希望のたまご~プロジェクト」事業
【所属商工会女性部】
津幡町商工会女性部
【代表者氏名】
新家 弘美
【事業の概要】
地域振興事業の一環として、津幡町の特産品である「マコモ」の繊維入り和紙を利用して卵型の容器「希望のたまご」を制作し、容器の表面に「夢・希望・絆」等のメッセージをしたためて、地域のイベント等で展示し点灯した。
また、「希望のたまご」を地元の特産品として販売しようと、同容器を活かした商品を開発して地域の活性化や希望のあふれるまちづくりに寄与した。
【事業開始のきっかけ】
中心市街地の空洞化等により町から活気が失われつつある厳しい現況の中で、未来を担う子供たちに町への親近感や誇りをもってもらい、地域に住む人たちに明るい希望の光を発信出来ないかと考え、市民参加型のイベントを企画した。
【事業の具体的な活動】
・中心市街地活性化事業“どまんなかフェスタ”で「希望のたまご」に震災復興のメッセージをしたため点灯を行った。
・ミニサイズの希望のたまごである「めでたまご」というパッケージを制作しキャンドル等を入れ販売を行った。
【助成金の使途】
・デザイン広告宣伝費
・講習会開催費
・加工機械代
・材料費
・資料費
・雑費
【事業の成果】
「希望のたまご」をイベントで設置し点灯することにより、来観者に対し癒しを与えることができた。更に、「めでたまご」に津幡町を紹介したメッセージを入れ町のPRに努めた。また、定期的に女性部員が集い「希望のたまご」「めでたまご」を制作することにより連帯感が深まった。
【今後の展望】
「希望のたまご」を更に改良を行い商品化を目指すとともに、病院や福祉施設等に寄贈し“ライトテラピー”で利用者に癒しの効果を与える場所を提供していきたい。
【商工会の担当者から一言】
中心市街地活性化事業の“どまんなかフェスタ”において「希望のたまご」を寺院の境内に設置して点灯することにより、このイベントの中心的な役割を担うようになってきた。今後も継続して開催し、他のイベントにも参加して地域の活性化に向けて更なる取り組みを展開していくよう期待している。
野ざくら舎(大分県 野津原町商工会女性部所属)
【事業名】
「のつはる流儀でおもてなし特産品販売」事業
【代表者氏名】
小出奈津枝
【所属商工会女性部】
野津原町商工会女性部
【事業の概要】
21年度の全国展開事業で開発した特産品の「自然薯おとし汁」と「石畳もち」の事業化。感性を磨く旅をテーマに開発した観光メニューの中にこれらの開発商品を取り込む他、女性部から独立した新たな組織を作って本格的に販売活動を開始する。また通信販売等の販売戦略も検討してゆく。
【事業開始のきっかけ】
商工会が19年度に当地を縦断する肥後街道の宿場町再発見事業に取組み、女性部は当時宿場でふるまわれた宿場料理を再興した。この中の一品が当地伝統料理の「自然薯おとし汁」である。街道再発見事業は、その後も継続し、21年度は全国展開事業が採択され女性部が主体となって特産品開発に取組んだ。そして石畳をイメージする「石畳もち」と手軽に味わえる「自然薯おとし汁」の冷凍パックを開発した。新年度から女性部から独立した組織で販売運営をおこなう。
【事業の具体的な活動】
石畳もちは製造原価が安く採算の取れやすい商品である。この商品の製造と販売に力を入れるため、パッケージ等のリニューアル及び大量生産に向けての製造拠点の確保を目指した。
・石畳もちのパッケージ等リニューアル経費
(写真:左が前のパッケージ、右が新しいパッケージ)
・製造拠点の確保費用
【事業の成果】
以前とは違った、見栄えも良く、保存性も良い石畳もちが完成した。
以前は喫茶店の厨房を借りて製造していたため、いつでも自由に製造が出来なかった。今後は、販売状況等を確認しながら、いつでも製造が出来るものと期待している。
【今後の展望】
製造拠点の確保に伴い、他の商品開発も積極的に行うことが出来るので、アイテム数を増やしていきたい。
【商工会の担当者から一言】
平成21年度補助事業の特産品開発で出来あがった「石畳もち」と「自然薯のおとし汁」を“のつはる”の顔として売り出すための調理場が完成。
バイヤーからの引き合いもあり、今回完成した調理場を最大限利用しての生産体制強化が今後の課題です。
新製品の開発も含め、野津原を代表する企業に育ってくれることを期待しています。
長崎県 長崎南商工会女性部
【事業名】
「びわりデュース」事業
【所属商工会女性部】
長崎南商工会女性部
【代表者氏名】
峰マス子
【事業の概要】
当長崎南商工会地区は、長崎県の南部に位置し温暖な気候により「茂木びわ」の産地である。露地栽培の枇杷は、全部が出荷されるわけではなく、未熟なもの、傷が付いているものなど廃棄されることが多かった。女性部は「枇杷の種」が健康増進に大変有益な効果があることを知り、これを地域の特産品として商品化するためこの事業を実施した。
【事業開始のきっかけ】
21年度、商工農漁連携事業を活用し、本地区の特産品である「枇杷」に関し地域農業者女性の方々と「枇杷の成分等」について講演会を開催し勉強をしていった。そこで本来、枇杷の廃棄部分である種に注目し、リデュースして活用を図り地域の特産品として商品化できないか、まず試作品等の開発とモニターの活用や専門家による商品評価を参考に事業化につなげていくことを目的とした。
【事業の具体的な活動】
「枇杷の種」で何ができるかを検討し、①種を粉末にする。②種の甘露煮。この二つに的を絞り勉強していくことにした。①は実際商品を手掛けている専門講師をお招きして作業工程に係る勉強会を行った。②は種の甘露煮を作って試食会をした。しかしながら健康増進に効果があるといわれている「枇杷の種」も多く摂取するとかえって健康に害することを知り、甘露煮はおいしくて食べすぎてしまい、一日の摂取量を越えてしまうので商品化としては不向きだと判断し、①の種の粉末で商品化することとなった。但し、「枇杷の種」の粉末化は、すでに商品化されてることから、既存商品と差別化するため、女性部らしくネーミング「びわ乙女」、瓶、箱など見た目を重視し高級感を出す工夫をした。
また、商工会らしく専門の講師をお招きし原価計算の勉強会も開催した。今後の事業化を見すえ、今回作製した試作品「びわ乙女」を評価してもらうアンケート調査を実施したところ、多くの返送があり今後の事業化の参考とすることができた。
【助成金の使途】
材料費 45,225円 委託費他 120,000円
デザイン料 80,000円 包装資材他 344,820円
チラシ作製 別途支払
計 607,995円
【事業の成果】
全国の都道府県商工会連合会の皆さま、又長崎県下商工会女性部、長崎市県、長崎市の関係者の方々に協力をお願いし、試飲の結果のアンケートを取った。このことで全国の商工会女性部等に広く周知することができた。また、長崎の大学との交流もでき、今後一緒に物産展等で販売することができることになった。
【今後の展望】
商工農漁連携事業をきっかけに続けた事業で、地域の農業者の方達との繋がりも大切にし、女性部が試作品として作った商品を市場に出すため、今後事業を引き継ぐ方を募集していく。(予定では、女性部有志の方々がNPO法人等を立ち上げて継続していく)
【商工会の担当者から一言】
ここ数年、当商工会は地域の特産品開発や販路拡大に力を入れており、県下を始め福岡県など年に数回物産展出展を開催している。そういう状況下で女性部が今回行った事業は地域特産品開発に大いに貢献できた。また、試作品を作る過程を女性部員が共有することで部員間の結束力が深まった。商品の製作という女性部はじめての試みで、手探り状態で取り組んだ事業ではあったが、農家の方々や、講師の方など周りの多くの方々に支えられ「びわ乙女」として商品化することができた。今後は、この商品「びわ乙女」の販売拡大に向け、女性部としても協力していく所存である。